街探検・一番町三社まつりの神社を巡る。その1、野中神社

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7月21日と22日の2日間、仙台市中心部の商店街、一番町では毎年恒例の「一番町三社まつり」が行われます。一番町に鎮座する、野中神社、和霊神社、えびす神社の3つの神社合同のお祭りで各町内会から神輿が出てアーケード内を練り歩きます。しかし、一番町のアーケードを歩いてみても、それぞれの神社が見当たりません。そこで今回は三社まつりの神社がどこにあるのか3回に分けて見ていきたいと思います。最初は一番南に位置する野中神社から参拝します。

野中神社はサンモール商店街にある神社ですが、アーケードには面していません。

野中神社と書かれた大きな提灯がアーケードに吊るされているのを見たことがある人は多いのではないでしょうか。

大きな提灯の下に、アーケードから西へ向かって小さな道路が伸びています。ここを西へと行ってみましょう。

西へ向かうとすぐに野中神社と書かれた朱色の幟が見えてきました。

ここが野中神社の入り口なんですね。小さな鳥居が手前と奥に見えています。

奥の鳥居をくぐると左へと曲がるようになっています。

ふたつめの鳥居の先はトンネルのようになっていて絵馬が左右や上に吊るされています。野中神社は商売繁盛と縁結びの神様で恋愛成就に御利益があるのだとか。この先にも鳥居が見えていますね。

3つめの鳥居の先は右へと曲がって上って行く階段になっているので、上って行きましょう。

階段を上がった2階に社殿があります。ちなみに一階は社務所になっていて普段は無人のことが多いですが、この日は三社まつりが近いせいか町内会の人たちが集まっていました。

階段を上がると社殿がありました。伊達政宗公が岩出山から仙台に城を移して新たなに城下町を整備する時に、ここを中心と定めて町割りの縄張りを行い、その時に使用した縄を土中に埋めて神社を祀ったのが始まりだそうです。昔は大きな神社だったそうですが空襲で焼失し、現在の社殿は昭和63年に再建されたものです。

今では周囲をビルやマンションに囲まれていて、小さな社殿が余計に小さく見えてしまいますが、地元の人たちにとっては今でも大きな存在として信仰を集めています。

参拝をしたあと階段から下を見てみました。仙台の中心部でありながら、ここだけ街の喧騒が遠くに感じられて神社独特の澄んだ空気に満ちていました。
次回は、えびす神社を訪れてみたいと思います。