街探検・真夏の「国宝」大崎八幡宮・その1

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真夏の空の下、青葉区八幡町の大崎八幡宮に参拝に行ってきました。作並街道(旧国道48号)を西へ進むと「大崎八幡宮、国宝(1607年 伊達政宗造営)」と書かれた標識が見えてきました。その右奥に大きな朱色の鳥居があります。

国宝・大崎八幡宮の「一之鳥居」です。鳥居の直ぐ近くからだと見上げるほどの大きさで全体が見えないので作並街道を挟んで反対側の歩道から撮影しました。

巨大な一之鳥居をくぐって奥へ進むと、石造りの二之鳥居があります。一之鳥居よりも小さいですが、寛文8年(1668年)に四代藩主伊達綱村公が岩手県の花崗岩で作らせた石鳥居で県の有形文化財に指定されています。

二之鳥居をくぐると小さな太鼓橋が架かっています。橋の下には政宗公が仙台に城下町を開いた時に広瀬川の上流から引いてきた水路「四ツ谷用水」が流れています。

橋から下を見てみました。現在、四ツ谷用水は蓋をされて暗渠になっているので流れを見ることは出来ませんが今も絶えず水が流れ続けています。

橋の近くに四ツ谷用水を整備して八幡宮付近の水路を復活させる案のイメージ図が描かれた看板が設置されていました。まだ決定ではなく提案の段階のようですが、杜の都と豊かな水は切っても切れない関係にあるものなので、交通に影響がない場所に関しては再び四ツ谷用水の流れが見えるようになって欲しいなと思いますし、新たな仙台の街の魅力のひとつにもなるのではないでしょうか。

橋を渡ると大石段が目の前に立ち塞がります。木が生い茂っているせいか空気が澄んでいるのか暑さが和らいだ気がします。大石段は慶長12年(1607年)の創建当時からのもので市の有形文化財に指定されています。両側の手すりは昭和10年に寄贈されたものだそうです。看板には「98段とも100段とも言われる」と書かれていましたが、実際は何段なんでしょうね。

大石段を登りきると「三之鳥居」が見えてきました。こちらは享保3年(1718年)に五代藩主伊達吉村公により寄進されたものです。鳥居自体は何度か建て替えられましたが、鳥居に掲げられている額は当時のままのものだそうです。

鳥居に掲げられている額に書かれている「八幡宮」の文字は吉村公の自筆だそうです。八幡宮の「八」の字は鳩が向かい合った形になっていることは有名ですが「幡」と「宮」の文字も何か別の物の形を模しているようにも見えますね。

三之鳥居をくぐると長い参道が続いています。初詣やどんと祭などの時には両側に屋台が並び大賑わいになる場所ですね。セミの鳴き声が響く中、この先の本殿に向かって歩いて行きますが、この続きは次回です。




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