平成時代に撮影した写真と令和の現在を比較しながら、仙台の街並みの変化を見て行く「仙台・平成懐かし写真」です。
今回は仙台の南側の隣町、名取市那智が丘から見た閖上方面です。
※2004年(平成16年)6月撮影
東日本大震災前の2004年に撮影しました。中央のアーチ型の橋は仙台東部道路の新名取川橋で、名取川に架かる長さ約540mの橋です。その奥には海沿いの町、閖上の北側の防潮林が太平洋沿岸に沿って鬱蒼と茂っているのが見えますね。写真には写っていませんが右のほうに閖上の町があります。
※2021年(令和3年)3月撮影
2011年3月11日に発生した東日本大震災の大津波で、海沿いの防潮林がほとんど流されて閖上地区も壊滅的な被害を受けてしまいました。新名取大橋が通る東部道路が防波堤の役割をして津波がそこで止まったので、橋の手前側には昔からの木々が残っています。現在、海沿いの防潮林を復活させるために植樹作業が行われていますが、以前のような鬱蒼とした状態になるのには数百年かかるかもしれませんね。