街探検・仙台七坂を巡る・その4、元貞坂

SNSフォローボタン

フォローする

仙台七坂を巡る4回目は「元貞坂」です。広瀬通沿いに建つ江陽グランドホテルの東側の一方通行の道路、東三番丁を北へ進むと定禅寺通に出る手前に右へと曲がる道があります。

東に向かって緩やかな上り坂になっていますね。ここが「元貞坂」です。

ここに元貞(げんてい)という医者が住んでいて坂の名前になりました。元宮城県図書館館長で郷土史研究家の佐々久さん(故人)によると、元貞は仙台藩の藩医で天保の大飢饉の時に数百人の命を救ったとされる人物で、その功績を称えて名付けられたのではないかということです。

坂を登ると一番高い場所が錦町公園になっていて、坂は公園入り口の前で左へと曲がります。

現在、元貞坂の上にはNHK仙台放送局の新しい建物が聳え立っています。

坂の上から振り返ってみました。奥のほうには東二番丁通沿いの高層ビルが立ち並んでいます。

NHKの横の道路を北へ向かって進んで行きます。

道路はNHKの入り口のところで定禅寺通と合流しました。錦町公園のあたりは意外に高低差があって段差や起伏がある面白い場所ですね。次回は仙台七坂の5回目「茂市ヶ坂」を見ていきます。

※参考文献
佐々久「仙台あちらこちら」宝文堂