街探検・真夏の「国宝」大崎八幡宮・その2

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前回に続いて青葉区八幡町の国宝・大崎八幡宮の2回目です。長い参道を歩いて一番奥までやってきました。手と口を清めて社殿へと向かいます。

短い石段を上がると、いかにも古そうな建物がありました。社殿の前にある「長床」という建物で、中央の土間を通って社殿へ行くようになっています。長床の西棟、向かって左側は神楽殿で、右側の東棟は畳の間になっていて、毎年の例大祭のときには神楽が奉納されます。

長床の正確な建築年は不明ですが、貞享3年(1686年)の古文書に長床の図が描かれているので、それ以前に建築されたと推定されているそうです。県内最古の長床として重要文化財に指定されています。絢爛豪華な装飾が施された社殿とは対照的な建物ですね。

長床の入り口に「御社殿内部剥落止め工事を実施しています」と書かれた看板が立てかけられていました。現在は社殿の姿を見ることは出来ないのでしょうか?土間を通って奥へ進んでみましょう。

仙台七夕祭りの時期ということで短冊が吊るされた竹飾りが飾られていますが、その奥には白いテントが設置されていて正面からは社殿が見えない状態でした。

ちょっと横にまわれば社殿がテント越しに見えました。手前から拝殿、石の間、本殿と並んだ配置を一棟とした「権現造」という形式の社殿です。

社殿の内部が工事中で入れないので、社殿の前に設置されたテント内で御祈祷などを行うようになっているんですね。

テントの奥をズームしてみると豪華な装飾の一部を見ることが出来ました。平成18年(2006年)に5年の歳月をかけた解体修理が完成して建造当時の姿と色彩がよみがえった社殿ですが、それから12年が経ち修復が必要な部分が出てきたようです。

大崎八幡宮の社殿は慶長12年(1607年)に完成。京都などから豊臣家お抱えの一流の職人を招いて建設されたもので、安土桃山様式を伝える数少ない現存の建築物のなかでも最古のものとして国宝に指定されています。

参拝を終えて長床の横から帰ります。剥落防止の工事は9月下旬までということなので工事が終わった後に再び訪れてみたいですね。

参道を帰って行くと「お休み処」の冷やし甘酒の幟が目に入りました。冷やし甘酒が飲みたくなるほどの暑い日でしたが、神社の境内は空気が澄んでいて街中よりも若干過ごしやすい気がしました。




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