仙台の街を巡りながら新たな魅力を見つけていく「仙台・街探検」。今回は仙台駅の北側、駅前通と花京院通(国道45号線)の交差点、南東角に立つ高層ビル「花京院スクエア」を見ていきます。
「花京院スクエア」は、1999年10月に完成した地上23階地下2階建てで高さ106.3mの、三菱地所の高層オフィスビルです。
花京院という名前にちなんで、ビル全体が植物をイメージしていて、最上部のデザインは花びらをモチーフにしています。
ビルの南側は広々としたエントランス広場になっていて、仙台市の「花京院緑地」と一体化した公開緑地になっています。
花京院緑地はエントランス広場の東側にあり、木々に囲まれた芝生広場の公園で、春になると桜の花が咲き誇ります。
花京院緑地の南側には、東京建物の新しいオフィスビル「仙台花京院テラス」が2020年1月に完成して一段と建物の密集度が高まったので、広々とした空間はほっとした気分になれますね。
広場を囲むように、高さ50cm位はあるかと思われるドングリのオブジェが置かれています。見た目の面白さとともに、間違って車が入り込まないようにするための役目もあるようです。
なぜか南東角の2個のドングリだけ黒くなっていますね。形も若干細長いような気がしますが、単なる遊び心(デザイン的なアクセント)でしょうか?
エントランス広場に置かれているベンチは、木の葉のデザインです。
駅前通側は植え込みで区切られています。
北西角の花京院通(国道45号線)側にも、ドングリが並んでいました。
花京院スクエアは、花をモチーフにしたビルそのものだけじゃなくて、周囲のオブジェなども含めて全体的に森をイメージした空間をデザインしているんですね。ドングリや木の葉が落ちている中に、空に向かって一輪の花が咲いているイメージでしょうか。
普段なにげなく見ているビルも、ちゃんとしたコンセプトに基づいた空間作りをしているものなんですね。